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日帰り手術について当院での手術に対するこだわり

どんな手術でも、術中の痛みが強くなれば手術を受けられる方の緊張は高まり、手術中の操作が難しくなってきます。

良い手術結果を得るためには、痛みを可能な限り抑えることとリラックスできていることが重要だと考えています。手術中に看護師が手を握っておくことで、手術を受けられる方の緊張が解け、スムーズに手術が行えることを何度も経験しています。

麻酔を工夫し細かなことに目を配ることで、安心して手術を受けていただけるよう心がけています。

日帰り手術にあたり

患者様と付き添いの方のご負担を軽くし、手術後は慣れたご自宅で休養できるよう、
当院で行うすべての手術を日帰りで行っています。

白内障の両眼同日手術も行っておりますので、ご希望の方はご相談ください。

  • 手術当日のご来院とご帰宅は、可能な限り、付き添いの方同伴でお願いいたします。
  • 手術前のお食事、常用薬の服用は、手術内容によりお控えいただくことがあります。
  • 手術当日の車の運転はお控えください。
  • 入院が必要な場合には、連携の施設をご紹介しております。
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主な日帰り手術・治療について

  • 白内障/硝子体手術

    白内障とは、目の中のレンズ(水晶体)が濁ってくる病気です。白内障が進行すると、視力が低下し様々な症状が出ます。 ほとんどの場合は老化が原因ですが、アトピー、糖尿病などの全身疾患やステロイド剤を長期間使用した場合に起こることもあります。

    症状

    • かすんで見える
    • 明るいところへ出るとまぶしく、見にくい
    • どんなに調整しても眼鏡が合わない
    • ものがぼやけて二重・三重に見える
    • 正常な見え方画像 正常な見え方
    • 白内障の見え方画像 白内障の見え方

    治療・手術

    白内障の進行を遅らせる方法として点眼薬が用いられます。しかし、点眼薬では白内障を完治させることはできません。症状が進行して日常生活に支障がある場合には、濁ってしまった水晶体を取り出し人工の眼内レンズに入れ替える手術が必要となってきます。
    手術は点眼麻酔のみで行い、手術中や手術後に目が重く感じることはあっても痛みはほとんどありません。当院では白内障手術装置として安全性に定評のあるアルコン社CENTURION®を導入しております。丁寧に手術を行うことで、術後の炎症を抑え視力回復を促し、早期に社会復帰していただけるよう心がけております。
    付き添いの方のご負担を軽減するため、白内障両眼同日手術も行っておりますので、ご希望の方はご相談ください。

    硝子体手術

    黄斑上膜、糖尿病網膜症などの眼底の病気がある場合は、白内障手術と一緒に硝子体手術も行い一度の手術で治療できるようにしています。

  • 緑内障

    緑内障とは、視神経の病気で、視野が徐々にかけてくる病気です。緑内障が進行し見えなくなった場合、もう一度見えるようにする治療方法はありません。緑内障の治療は、眼圧を下げて緑内障の悪化を抑え、少しでも見える期間を長くすることです。

    治療・手術

    緑内障で失明しないようにするため大切なことは、できるだけ緑内障を早く発見し、早く治療を始めることです。治療をしていても緑内障が進行することはよくありますので、見え方に変わりがなくても定期的に診察や検査を受けることが重要です。視野検査を行い視野が悪化してくるようなら、点眼薬を増やしたり変更したりして、極力進行を抑えるようにしていきます。

    低侵襲緑内障手術

    従来の方法より目に負担のかからない低侵襲緑内障手術(MIGS)が開発されてきています。緑内障手術は点眼の効きにくい難治性の緑内障のみ適応でありましたが、軽度から中程度の緑内障へと適応範囲が広がってきています。

    当院での低侵襲緑内障手術

    線維柱帯を直接切開するために開発されたマイクロフックを用い、線維柱帯切開術を行います。線維柱帯とは、いわば目の中の排水溝のような所です。緑内障では、この排水溝が目詰まりし目の中の水(房水)の排出が悪くなるため眼圧が上がりやすくなります(目がかたくなる)ので、繊維柱帯を切り開き房水を目の外へより排出しやすくします。つまり排水溝のそうじをして水の流れを良くするのと同じです。
    手術は数分間で終わります。特に緑内障をお持ちの方が白内障手術をするときに、同時に低侵襲緑内障手術も行えば手術後は緑内障点眼の本数が減らせたり中止できることもあり、おすすめしています。

    • 切開イメージ画像 線維柱帯をマイクロフックで切開します
    • トラベクロトミーマイクロフック 谷戸氏 ab interno トラベクロトミーマイクロフック
  • 涙目

    涙目とは、たまった涙で常にうるうるしていたり、涙が流れ出て止まらないような状態を言い、常にハンカチが手放せない方もおられます。

    治療・手術

    涙が鼻に抜けていく通り道を涙道といいます。この涙道が狭くなったり詰まっているのが涙目の原因です。涙のよどんだ涙道内に細菌が急速に増えてくると急性涙のう炎となり、目頭が赤く腫れて強い痛みを伴うこともあります。
    手術は局所麻酔をしたあと、径1mmほどの細い涙道カメラを涙道に入れて詰まっている部分を開通させ、細いチューブを2〜3か月間入れておきます。これにより涙道を広げ涙の通りが良くなります。チューブ治療後に再び詰まった方、涙目をわずらって何年も経過している方はより成功率の高い涙嚢鼻腔吻合術(DCR)という手術を行うこともあります。涙嚢鼻腔吻合術は鼻の中に涙の通り道となる大きなバイパスを作る手術で、当院では日帰りで手術を行っています。

  • 眼瞼下垂(がんけんかすい)

    眼瞼下垂とはまぶたの開きが悪い状態をいいます。加齢によるものがほとんどですが、ハードコンタクトレンズを長期使用することでまぶたが開けにくい症状が起こることもあります。

    当院で眼瞼下垂の手術を受けられた方から、「ここに来るまで加齢なので仕方ないものと考えていたし、手術ができるとは思ってもいなかった。」「手術後、目の奥の痛みや肩こりがなくなった。こんなに良くなるのなら早く手術を受ければよかった。」と言われることが度々あります。
    眼瞼下垂手術は単に見栄えを良くするだけではなく、下記の症状を解消することができますので、高齢であっても当院では積極的に手術を行っています。

    症状

    • まぶたが重く、目が疲れやすい
    • 肩こり、頭痛がある
    • おでこに深いしわがある
    • 二重の幅が広くなった
    • 眠そうな目と言われる

    眼瞼下垂はただ単に見た目の問題だけではなく、日常生活に大きな支障を来たすこともあります。視野が狭くなる症状のほかに、下がったまぶたを額の筋肉を使い持ち上げることにより慢性的な肩こりや頭痛、眼精疲労の原因になっている場合があります。

    治療・手術

    一人ひとりの病状、ご希望により手術方法は異なります。今まで培ってきた経験から、いくつかの手術方法を組み合わせることもあります。まぶたの皮膚の厚み、筋肉の状態は個人差が大きく、術者のこだわりがより良い結果につながると信じて行っています。

    • 眼瞼挙筋というまぶたを開いたり閉じたりするための筋肉と腱膜を瞼板にしっかり固定し直す手術を行います。
      先天性眼瞼下垂の場合は人工物でまぶたを吊り上げる方法をとることもあります。
    • まぶたは上がっているが、たるんだ皮膚で目が小さくなっている場合は、余分な皮膚の切除手術の適応です。
      二重の部分で皮膚を切除したり、まゆげ下の厚い皮膚を切除(眉毛下皮膚切除)する方法があります。

    局所麻酔で手術を行い、両目で手術時間は約30〜40分です。当院ではあらかじめ麻酔クリームを使用して最初の麻酔注射の時から痛みを和らげるようにしています。緊張を取り除きリラックスして手術を受けていただけるよう最大限配慮しています。
    手術終了時には創部に軟膏をつけますが、眼帯はしないため視界をさえぎることなくお帰りいただけます。手術後2日間は保冷材でしっかりまぶたを冷やしていただくことで、腫れが引きやすくなります。それでも手術後1週間はまぶたの腫れが目立ちますが、1か月ほどで徐々に引いていきます。手術翌日から洗顔、洗髪が可能で、抜糸は1週間後に行います。

    • 手術前写真
    • 矢印
    • 手術後写真
    • 手術前写真
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    • 手術後写真
  • 下眼瞼内反症(かがんけんないはんしょう)

    下眼瞼内反症とは、下まぶたが内側に入り込み、まつげが目にあたって異物感や充血の原因となります。

    治療・手術

    手術で下まぶたを外側に向けることでまつげの方向を変えます。これにより症状が改善し、頻繁にまつげを抜く必要がなくなります。

    切開法
    皮膚を切開するためしばらく傷が目立つが再発が少ない。
    埋没法
    ごく小さな切開を数カ所行い、糸を皮膚の下に埋め込む。大きく切開しないため術後の腫れは目立ちにくいが、術後に再発することもある。
    • 手術前写真
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